工事完了前ポイント発行申請を行った方は、必ず完了報告書の提出が必要です。完了報告書の提出を忘れてしまうと、受け取ったポイントが無効になってしまうのでご注意ください。
本記事は、リフォーム完了前や新築住宅の完成前に次世代住宅ポイントの発行申請を行った方向けの記事となります。完了報告書の概要や提出方法、書類の書き方などを解説いたします。
完了報告書って何?
完了報告書とは、次世代住宅ポイントを取得した人が国に対して、「ちゃんと工事が終わりましたよ!」と報告するための書類です。完了報告書の提出は、ポイントの不正取得などを防止するために定められた重要なルールなので、必ず忘れずに提出しましょう。
完了報告書を提出すべき人はどんな人?
下記のいずれかに当てはまる方は、完了報告書の提出が必要です。
- 新築の注文住宅を購入して、工事完了前にポイントを申請した方
- 新築の分譲住宅を購入して、工事完了前にポイントを申請した方
- 戸別のリフォームをして、工事完了前にポイントを申請した方
- 同一建物内にある複数の住戸を、一括してリフォームする方
完了報告書の提出が必要なのは「工事完了前ポイント申請を行った方のみ」です。住宅の引渡し日以降にポイント発行申請を行った方は、完了報告書を提出する必要はありません。
住宅の建築中やリフォーム工事の最中に工事完了前ポイント申請を行った方は、必ずルールに従って速やかに完了報告を行いましょう。
完了報告をしないとどうなるの?
工事完了前ポイント申請を行った方が完了報告書の提出を行わなかった場合、発行されたポイントは無効となります。
また、完了報告時にポイント発行条件を満たしてないことが判明した場合も、同様にポイントが無効となりますのでご注意ください。ポイントをすでに使ってしまった場合は、使用したポイント相当額を返金することになります。1ポイント=1円相当ですので、仮に10万ポイントが無効になった場合は、10万円の返金が必要です。
完了報告の方法は?
次世代住宅ポイント制度は、高額の電化製品などを交換できる便利な制度ですが、完了報告をしっかり行わないとポイントは無効になってしまいます。ここからは、完了報告を正しく実行するために、書類の入手方法と書き方、その他同封すべき添付書類を確認しましょう。
完了報告書の入手方法
完了報告書の取得方法は、2通りです。
- 事務局ホームページからダウンロードする
- 受付窓口で受け取る
完了報告書は、次世代住宅ポイントの事務局ホームページからダウンロードが可能です。あらかじめ書式が決まっておりますので、必ず上記どちらかの方法で事務局指定の完了報告書を取得しましょう。
事務局ホームページからダウンロードする場合は、PDFファイルが開けるパソコンをご利用ください。PDFファイルが利用できない方は、次世代住宅ポイントの受付窓口で完了報告書を受け取るといいでしょう。
受付窓口は事務局ホームページから検索することができます。
完了報告書の書き方
完了報告書の枚数は、計4枚です。記入すべき項目が多いので、少し難しく感じるかもしれません。簡単に項目を整理してみましょう。
記入すべき項目を大まかにまとめると、以下のようになります。
- 申請者の氏名
- 受付番号
- 書類作成日
- 申請者の住所、電話番号
- 住宅の種別
- 発注した事業者数
- 適用となる消費税率
- 契約した工事請負先
- 適用となる消費税率
- 住宅の引渡日(工事着工日)
- 該当する次世代住宅ポイント数
- 商品交換済みの次世代住宅ポイント数
上記の項目は、工事施工者や販売事業者からもらうことが出来る、工事証明書や性能証明書などを参考にしてご記載ください。
ただし、完了報告書の項目は変更となる可能性がありますので、あくまでもイメージとして把握しておくといいでしょう。
また、本人に代わって代理者が完了報告を行う場合は、代理申請者の氏名、住所、電話番号を記載した後に書類への押印が必要となります。押印をすることにより、完了報告書の記載内容に間違いがないことを代理申請者が証明したことになります。万が一、記載内容に不備等があった場合は、申請者本人ではなく代理申請者に連絡がきますので、記載内容は事前にしっかりと確認しておきましょう。
同封すべき添付書類について
完了報告書を提出するにあたり、添付すべき書類がありますので、こちらも合わせて確認していきます。
完了報告の添付書類には、全員が提出する書類と該当者のみが提出する書類に分かれます。
▼全員が提出する書類
- 工事証明書(または販売内容証明書)
工事証明書は、完了報告書を提出する際にかならず添付しなければいけない書類です。工事施工者に要請し、入手のお手続きを行ってください。
ただし、新築の分譲住宅を購入した方に限っては、工事証明書ではなく「販売内容証明書」をご提出ください。
▼該当者のみが提出する書類
- 建築基準法に基づく検査済証
- 住民票の写し
- 工事監理報告書
- 長期優良住宅建築等計画認定通知書
- 低炭素建築物新築等計画認定通知書
- 性能向上計画認定通知書
- 対象製品証明書、納品書
- 施工証明書
- 工事個所すべての工事前写真
- 工事個所すべての工事後写真
- 耐震改修工事中の工事写真
- 次世代住宅ポイント制度用耐震改修証明書
- 増改築等工事証明書
- 住宅耐震改修証明書、申請書
- リフォーム瑕疵保険の保険証券
- 大規模修繕工事瑕疵保険の保険証券
- 保険付保証明書
- 次世代住宅ポイント制度用インスペクション実施証明書
- 建物状況調査の結果の概要
- 不動産登記 閉鎖事項証明書
- 産業廃棄物管理票のB2票
該当者のみが提出する書類は、上記の通りです。たくさんあるように感じますが、すべてを提出する必要はありません。提出すべき書類は、取得した住宅の性能や設備に応じて異なりますので、詳しくは次世代住宅ポイントの事務局ホームページでご確認ください。
上記書類の入手方法は、書類によって異なります。工事施工者、工事監理者、市区町村、保険法人などに依頼する場合と、ご自身で用意する場合がありますので、書類の入手方法についても合わせて次世代住宅ポイントの事務局ホームページで確認しましょう。
完了報告書の提出先と提出期限
完了報告書の記入と添付書類の準備が整ったら、速やかに書類の提出を行う必要があります。完了報告書の提出先と提出期限については、以下の通りです。
完了報告書の提出先
完了報告書の提出先は、工事完了前ポイント発行申請を提出した時と同じ場所になります。ポイント発行申請時に受付窓口を利用した方は、今回も受付窓口をご利用ください。事務局に郵送した方は、今回も郵送にてご提出ください。
▼受付窓口に提出した方
- 工事完了前ポイント発行申請を提出した受付窓口に持参する
以前提出した受付窓口がわからない場合は、事務局にお問い合わせください。
▼郵送で事務局に提出した方
- 下記住所に完了報告書をご郵送ください
- 〒115-8691
赤羽郵便局私書箱10号
次世代住宅ポイント 申請受付係
完了報告書は、折り曲げずに郵送しましょう。郵送時のトラブル回避のためにも、封筒には必ず差出人の住所、氏名を記入してください。
また、メール便・宅急便を利用した郵送では、書類を受け付けてもらえませんので注意が必要です。完了報告で提出する書類は、個人情報が多く含まれるため、配送状況や到着の確認ができるようにしておきましょう。書留やレターパックのご利用をおすすめいたします。
完了報告期限
完了報告の提出期限は、以下の3パターンがあります。
- 令和2年9月30日まで
- 令和3年3月31日まで
- 令和3年9月30日まで
ご自身が該当する提出期限は、以下でご確認ください。
▼新築で注文住宅・分譲住宅を購入した方
- 戸建住宅の場合は、令和2年9月30日まで
- 共同住宅等/階数が10以下の場合は、令和3年3月31日まで
- 共同住宅等/階数が11以上の場合は、令和3年9月30日まで
▼戸別のリフォームをした方
- 戸建住宅・共同住宅等に関わらず、令和2年9月30日まで
- 共同住宅等/階数が10以下の共同住宅等を耐震改修した場合は、令和3年3月31日まで
- 共同住宅等/階数が11以上の共同住宅等を耐震改修した場合は、令和3年9月30日まで
▼複数住宅の一括リフォームをする方
- 耐震改修をしてない場合は、令和2年9月30日まで
- 階数が10以下の住宅を耐震改修した場合は、令和3年3月31日まで
- 階数が11以上の住宅を耐震改修した場合は、令和3年9月30日まで
上記の期限までに完了報告を行わない場合は、発行されたポイントが無効になりますので、かならず期限を守りましょう。
提出前の注意点
完了報告書は、必ず最新版をご利用ください。完了報告書の書式は、随時変更される可能性がありますので、ダウンロードや受付窓口で入手した後は、速やかに記載を済ませて提出をしましょう。
よくある質問
最後に、次世代住宅ポイント制度の完了報告書について、よくある質問に回答いたします。本記事の内容を読んだ上で、さらに不安点がある方は、こちらもぜひご一読くださいませ。
ポイントの追加はできる?
完了報告書の提出をする際に、ポイントを追加で申請することはできません。
工事完了前ポイント発行申請の際に、しっかりとポイント発行条件を確認し、漏れがないように申請しましょう。
完了報告書の郵送後で不備に気が付いたら?
書類の不備に気が付いた場合は、まず事務局にお問い合わせください。原則として書類の追加郵送はできません。
事務局側で書類の不備を発見した場合は、事務局から届く「お知らせ」により訂正等の指示が入りますので、指示に従って対応しましょう。
完了報告書を出す前に商品を交換していいの?
完了報告書の提出前に商品を交換することは、可能です。
その場合、使用したポイント数を完了報告書に記載する必要があります。
引っ越しに役立つポイント交換商品は何?
次世代住宅ポイント制度を活用して交換できる商品は、お引越時や日々の生活に役立つ便利な商品がたくさん用意されています。
おすすめ商品はこちらにまとめておりますので、せひご一読ください。
次世代住宅ポイントは豪華商品と交換できる!見逃せないピックアップ商品を一挙紹介
まとめ
完了報告書は、工事完了前にポイント申請を行った方が、かならず提出しなければいけない書類です。提出忘れや書類の不備、ポイント申請の虚偽などがあると、ポイントが無効になります。ポイントが無効になった場合、使用したポイントについては、ポイント相当額(1ポイント=1円)の返金が求められますので、ご注意ください。
本記事では、完了報告について大まかな内容をまとめています。完了報告書の書式などは随時変更となる可能性があり、本記事の情報が最新情報ではないこともございますので、最新情報や詳細については、次世代住宅ポイント事務局の公式サイトをご確認ください。
▼次世代住宅ポイント事務局
ホームページ:https://www.jisedai-points.jp
ナビダイヤル:0570-001-339
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